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M君の悲劇 [ここに来た皆さんへ]

 今回は、私がこの世界(どの世界だ)に何故足を踏み入れてしまったのか、その衝動の根源になっているであろうエピソードについて話してみます。

 大学時代、M君という人がいて、Tちゃんという人が好きだという話になりました。
 M君とTちゃんの両方の知り合いである私を含む数人の友人達は、両名がくっつくように画策したりしました。

 そうこうして、初デートにこぎつけた時、M君は私達にどうすればいいか相談してきました。
 「いくらくらい持って行けばいいかな」なんて聞くから、「最低5万ね。初めてのデートだから、気合いを入れなきゃ。当然ホテルでディナーして、あ、当然部屋はkeepしときなさいよ」と冗談で言ったのに、本気にしかけたようなので、必死で打ち消しました。
 おいおい、いきなりホテルかよ。初デートっていっても、いつもみんなで遊んでいるわけだから、2人になった途端いきなりそんな事やったらドン引きするわ!
まぁ慣れてないんだろうねぇ。ぐらいにしか思いませんでした。
 いろいろあって、二人はとりあえず付き合う事となり、勝手に気を回していた私達もひとまず胸をなで下ろしました。しかし...
 
 数週間程度で、もう2人の間には隙間風が吹き始めている、と言うことを耳にしました。
 
 Tちゃんに確認すると「なんか、一生懸命なのは分かるけど、楽しくないの」とのこと。
 確かに本や私達から得た助言を達成しようとする事には一生懸命だ。例えば、Mちゃんが風邪をひいたとき、私達が「おかゆでも作りに行ってみれば」と言えば実行していた(ちょっと、「マジかよ」と思った)。
 でも、そんな一生懸命さが薄っぺらく思える時もあり、不安も感じていました。

 私達はM君からも相談を持ちかけられた。2人をくっつける画策をした私達は、責任を感じて助言する事にした。※ 『』がM君の台詞
『俺のどこが悪いんだろう』
「あのね、もうちょっとTちゃんに合わせようとしないとダメだよ」
『でもさぁ、お前らの言うとおり頑張ったんだぜ』
「私らがTちゃんとつきあってるんじゃないんだよ。いいかげん自分で判断しなよ」
『でもさぁ、俺は俺なりに一生懸命やってるつもりなんだよ』
「いくら一生懸命でも、彼女の気持ちと一致しないと、意味無いの」
『でもさぁ、俺って不器用だから。』
「(てめぇは高倉健か!)器用じゃなくても、彼女の意見ぐらい聞けるでしょ」
『でもさぁ、俺としては、男は引っ張っていく存在であるべきっていうか。』
「だから、そんなの別に彼女は望んでないんだって」
『でもさぁ、なんか彼女の気持ちが分かんなくなってきたよ。』
「だから、彼女に合わせてみなよって言ってるでしょ」
『でもさぁ、俺としてはさぁ...』

 ...え~、割愛しますが数時間にわたり何十回も「でもさぁ」と「俺は」話を聞かされました。私達もしまいにキレかけたり呆れかえったりして結局匙を投げました。

 2人は間もなく別れました。
 その後、私達とTちゃんとのつきあいは続いたけど、M君とは疎遠になりました。だけど、「でもさぁ」は暫く私達の間で流行語となりました。
 今振り返ると、私達も青かった。他人の恋路にクチバシを突っ込んでも、何も良いことあるはずありませんよね。
 人は主観で恋をする。客観的な意見なんて、要りもしないのだ。

 彼はTちゃんの事が本当に好きだったんだと思う。で、どうやって好かれようかと考えた時に選んだ戦略が「彼女を引っ張る男らしい自分」の演出だったんだと思う(そういえば、長渕剛のファンだった)。リードするためにどうしたらいいか相談する等、確かに一生懸命だった。

 彼は、一生懸命やった事が、無駄だとは認めたく無かった。きっと「頑張れば絶対報われる」という事を信じていたがために、「頑張ってる自分に非はなく、それに報おうとしない彼女の方に問題があるはず」と本音では思っていて、誰かにそう言って欲しかったんじゃないかと思う。

 この若かりし日の出来事は、人間関係に未熟だった私に大きな発見を与えてくれた。
 それは、同じ「助言が欲しい」と言ってくる人でも、実は2つタイプが存在するという事です。それは、「自分に間違いがある事を怖れる人」と、「自分は間違いないと考えている人」です。
※ 長いので詳細は「他人に相談や議論を持ちかける人のタイプ分け」に独立させました。
 http://blog.so-net.ne.jp/Judgement/2008-02-07-1

 さすがに、ここまで自分本位な奴いるわけないわ、Jadgementさんの創作入っているに違いない、と思う方もいるかもしれません。でも、いるんです(断言)。
 10年以上たった今も、思い出すだけでイラッと来るような人が!
(幸いにして、今のところ実生活ではM君のような人は他に数人しか出会っていませんけれど、非常にレアケース、というわけでもなさそうです)。
もしあなたが誰かから相談を受けて、話すうちに後者のパターンとの一致が多くなるようだったら、面倒な事になる事を覚悟した方がいいですよ。

 後者のような人達は、何故ここまで他人の迷惑を顧みないのか?おそらく、自分の努力にはそれだけの価値があると考えているからではないでしょうか。
 努力とは、求める結果を自分で引き寄せるためにするはず。でも、この人達にとっては、自分の努力の対価を、他人が払うのは当然だと思っているとしか考えられません。

 「正しいから助言など必要ない」と言い張る人間は、愚かかもしれないが、潔い。間違っていれば、全て自分のせいだから。
 だけど、実際には「正しいから助言など必要ない」と思っているくせに、それを隠してわざわざ人に確認させようとという態度を取る人は卑怯だ。何故なら、自分の判断は変えないくせに、その判断についての責任を誰か別の人に転嫁させようとしているから。
 そんな人の事うっかり認めて責任転嫁させられるのも迷惑だけど、「助言が欲しい」という言葉を真に受けて助言しても無駄なエネルギー消費という結果しか残させてくれないのも非常に迷惑だ。
 

 ネットを見回すと似たような人が結構いる。
それは、「議論しよう」とか「意見が欲しい」と言う癖に、自分の望む答えが出るまで徹底的に人を振り回そうとする人だ。
  
 何故か今、そんな人に懲りているはずの私が、その場にあえて足を踏み入れている。
 なんでだろう?

 それは、きっと、M君に言えなかった言葉が、まだ私の中でわだかまっているからだ。
 いつの日か、どうしても言えなかったあの言葉を、M君の代わりにそんな人達にやさしく投げかけてあげたい....

いったいあんた何様なのよ!
あーだこーだ、ぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだいつまでもっ!!
二言目には、でも、でも、でもって、デモもストも関係無いっ!!
俺は俺は俺はって、あんたはオレオレ教の教祖かいっ!(古い)
人の話聞く気ないくせに、話合おうなんて言うな!この嘘つき野郎っ!!
一生懸命だぁ?努力だぁ?そりゃあんたが勝手にやった事だろ!
都合の良い事しか考えられない脳味噌じゃ努力もたかが知れてんのよ!
自分のナルな話聞かせるために、人の貴重なエネルギー消費すんなっ!!

...ってね、ウフフフフフ


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