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自己欺隔のメカニズム [嘘と社会規範]

 ウソについて考える時、自分に対するウソ、「自己欺隔」の事を忘れがちです。
 だから、「私はウソはつきません」なんてイノセントな事を言いつつ、「自己欺隔」というウソをつきまくっている、と言う事は往々にしてあります。
 自分を正確に捉えるためにも、人間が陥りやすい「自己欺瞞」について把握しておく事は悪い事ではないはず。

 「疑似科学的思考」と重なり合う部分も非常に多いため、参考のため紹介しておきましょう。
出典:うそつきの進化論~無意識にだまそうとする心(デイヴィッド・リヴィングストン・スミス著)


【心理的偏向と自己防衛機制】

 知覚や推理のしかた、記憶の内容が自己欺購によって歪みを生じることは広く見られる傾向である。
 心理学者はこのような認知の偏り方にいくつものパターンがあることを明らかにしてきた。精神分析医も心理的な「防衛機制」なるものを提示してきたが、これはそのまま「自己欺隔のメカニズム」と呼んでもよさそうだ。心理学や精神分析による文献で言及されている自己欺購の主なパターンを選び出して箇条書きにしたものを次に挙げる。


【心理的偏向】

『自己奉仕的偏向』
 成功したことを自分の功績と考えようとし、失敗した場合は外部に原因を求めて非難する傾向。

『自己過大視的偏向』
 集団で力を合わせて得た結果に対して、自分の貢献献度を不相応なほど大きく考える傾向。

『自己中心的偏向』
 過去の出来事について、自分の果たした役を過大に評価する傾向。

『総意の誤認』
 大多数の人が自分と同じ意見や価値観を持っていると信じ込む傾向。

『独自性の思い込み』
 自分は他人と違う特殊な存在だと思い込む傾向。

『支配力への幻想』
 自分が外部の出来事に対して及ぼす支配力の強さを過大に評価する傾向。

『結果論的偏向』
 何かが起きてしまったあとで、その出来事が起きる可能性を実際よりも高かったように考えてしまう傾向。

『独善的偏向』
 自分がほかの人びとよりも善い道徳基準を持ち、それ実践しているように見なす傾向。

『内集団・外集団の区別による偏向』
 自分が所属する集団(内集団)のメンバーを自分が所属していない集団(外集団)のメンバーよりも肯定的に見る傾向。
 外集団のメンバーにはあまり価値を認めず、不運に見舞われるのも本人に責任があるように考え、成功した場合は運がよかっただけと考える。
 内集団のメンバーよりも外集団のメンバーのことは型にはめて見てしまう。

『基準値に対する誤認』
 ある出来事の可能性を推測するとき、対象とする集団の性格やその出来事の一般的な確率をあまり考えない傾向。

『誤った結合』
 それぞれ独立して起きる二つの出来事を結びつけて考えてしまう傾向。


【防衛】

『抑圧』
 何らかの動機によって記憶を失うこと

『否認』
 ほんとうの記憶や知覚を信じまいとすること。

『投影』
 自分の中にあるものを事実に反してほかの誰かのものとすること。

『内在化』
 ほかの誰かの中にあるものを事実に反して自分のもののように考えること。

『転位』
 ある態度や感情を本来向けるべき対象からほかのものに向けること。

『反転』
 ある態度や感情を本来向けるべき対象ではなく自分に向けること。

『反動形成』
 態度や感情を反対のかたちで表現すること。

『打ち消し』
 自分がある傾向を持っているのにそんなことはないと信じ込むこと。

『分離』
 思考から情動を分離させること。

『合理化』
 自分がある心の状態になった原因を誤って合理的な理由に結びつけること。

『行動化』
 むやみに行動して何かを意識するのを妨げること。


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